JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS22] [JJ] 地球掘削科学

2017年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 国際会議室 (国際会議場 2F)

コンビーナ:山田 泰広(海洋研究開発機構 海洋掘削科学研究開発センター)、道林 克禎(静岡大学理学部地球科学科)、池原 実(高知大学海洋コア総合研究センター)、菅沼 悠介(国立極地研究所)、座長:道林 克禎(静岡大学理学部地球科学科)、座長:高澤 栄一(新潟大学)

11:15 〜 11:30

[MIS22-15] ジャイアントピストンコアリングで日本海溝の過去の地震発生を検出する:IODPプロポーザル866

*池原 研1金松 敏也2宇佐見 和子1Strasser Michael3IODPプロポーザル866 提案者 (1.産業技術総合研究所地質情報研究部門、2.海洋研究開発機構、3.インスブルック大学)

キーワード:長尺ピストンコアリング、日本海溝、IODP

2011年東北沖地震とそれに伴う津波による甚大な被害以降、過去の巨大地震・津波の履歴の解明が重要となっている。深海底のタービダイトは地震発生の証拠の一つとされ、通常のピストンコアの解析から過去1500年程度の間の日本海溝底のタービダイト記録が陸上の津波堆積物記録や古文書記録と整合的であることがわかってきた。深海底は陸域よりも安定した堆積環境を維持しているので、より長期間にわたる地震記録が得られることが期待される。そこでIODPプロポーザル866ではジャイアントピストンコアリングや掘削の手法を用いて、より長期間にわたる日本海溝の地震履歴を解明するとともに、巨大地震の海底環境や炭素循環への影響を評価することをめざしている。