JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS22] [JJ] 地球掘削科学

2017年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 国際会議室 (国際会議場 2F)

コンビーナ:山田 泰広(海洋研究開発機構 海洋掘削科学研究開発センター)、道林 克禎(静岡大学理学部地球科学科)、池原 実(高知大学海洋コア総合研究センター)、菅沼 悠介(国立極地研究所)、座長:道林 克禎(静岡大学理学部地球科学科)、座長:高澤 栄一(新潟大学)

12:00 〜 12:15

[MIS22-18] 北西太平洋域でのプレート沈み込みに伴う屈曲断層掘削計画の進展:国際ワークショップの成果

*森下 知晃1山野 誠2藤江 剛3小野 重明3木村 純一3尾鼻 浩一郎3中村 恭之3山口 飛鳥4鹿児島 渉悟4斎藤 実篤3小平 秀一3Morgan Jason5 (1.金沢大学理工研究域自然システム学系、2.東京大学地震研究所、3.海洋研究開発機構、4.東京大学大気海洋研、5.ロンドン大学)

キーワード:プレート屈曲断層掘削計画、北西太平洋

プレート沈み込み直前の屈曲域での断層を通じた水循環によるプレートの大規模加水過程が注目されている(Grevemeyer et al., 2007; Fujie et al., 2013).そこで,古く冷たい海洋プレートが沈み込む北西太平洋域のプレート屈曲断層掘削計画についての予備申請案を提出済みである.また,若く熱い海洋プレートが沈み込む中米沖のプレート屈曲断層掘削計画の予備申請案も提案されている.いずれも本申請書を作成することを目指し,昨年6月にCHIKYU IODP Board, UK-IODP, ECORD の支援を受けてプレート屈曲断層掘削計画に関する国際ワークショップを開催した.会議では,これらの計画について研究目的,掘削地点,掘削戦略について議論を行った.北西太平洋沖掘削計画に関しては,研究目的の再検討において,本地域の継続的物理探査に基づく最新研究成果である掘削対象地域の微小地震活動,地震波による地下構造推定,熱流量測定などの新しい成果(Obana et al., 2014; Yamano et al., 2014)も考慮された.掘削地点の検討においては,既存の中央海嶺でプレートが形成された構造がもつ方向と現在のプレートが沈み込む海溝の方向とがなす角度の関係についての議論などが行われた.また,掘削戦略においては,断層のどの地点を掘削するべきか,また,断層掘削に付帯する研究計画などについて議論された.本発表では,それらの成果を踏まえた本掘削計画案の進展を紹介する.