JpGU-AGU Joint Meeting 2017

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[O-03] [JJ] 地球・惑星科学トップセミナー

2017年5月21日(日) 10:15 〜 11:25 国際会議室 (国際会議場 2F)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科)、道林 克禎(静岡大学理学部地球科学科)、関根 康人(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

10:50 〜 11:25

[O03-02] 地球が作り地球が育んだ最初の生命

★招待講演

*掛川 武1 (1.東北大学大学院理学研究科地学専攻)

キーワード:最初の生命、初期地球

生命は40億年ほど前には誕生していたとされる。生命が誕生した頃の地球は、今の地球とは異なった環境で、想像を絶する地質現象が日常茶飯事に起こっていた。そうした地質現象が、生命を誕生させるきっかけを作った。特に隕石衝突や最初の陸地での鉱物を介した化学反応でタンパク質やRNAが作られたことを実験室で再現してきている。
 やがて、生命は地球全体の海の中に生息するようになり、生きていた痕跡が古い時代の地層の中に残されるようになった。ただ古い時代の地層は、長い年月の間に「もみくちゃ」にされたため、化石は壊され、生命のかけらである「炭素」だけが残されてきている。この炭素を手掛かりに、世界中の地層から最古の生命の痕跡を探してきている。実際に東北大学で行われているグリーンランドでの研究を、現地調査の映像を交えながら紹介していく。