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[O05-P05] 神奈川県藤沢市日大六会キャンパスコアの微化石
キーワード:介形虫、有孔虫、藤沢泥層、古相模湾
神奈川県藤沢市で掘削された日大六会キャンパスコアの藤沢泥層より,4試料を採取した.このコアは間氷期(MIS 5)に形成された古相模湾の中央部に位置している.4試料から,26種の介形虫化石と47種の有孔虫化石が同定された.主要な介形虫化石としてBicornucythere bisanensis, Neomonoceratina delicata, Trachyleberis ishizakii が,また,主要な有孔虫化石としてElphidium subgranulosum,Pseudorotalia gaimardii,Buccella frigida,Elphidium advenum,Murrayinella minuta が産出した.これらの種は湾央から湾口に生息する種である.これらのデータから,藤沢泥層が堆積した当時,このコアが掘削された地域では,湾央から湾口にかけての環境下にあったと考えられる.さらに,多産した4種の有孔虫について,右巻きと左巻きの個体の比率を調べた.また,Buccella frigidaの殻上の生痕化石を検討した結果,この生痕化石はOichnus simplexだと考えられる.