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[O05-P76] ストロマトライトの縞模様の成因〜白亜紀の夏と冬〜
キーワード:ストロマトライト、縞模様、光合成
南米ボリビア,アンデス山脈の白亜紀のストロマトライト3種類の縞模様の成因を研究した。縞模様は明層と暗層が交互に積層している。明層はCaCO3が晶出し,それが成長して形成されている。暗層は細粒な円磨されたCaCO3粒子が堆積して形成されている。縞模様はCaCO3の晶出と堆積で形成された。海水中のCO2濃度が低いときにCaCO3は晶出し,高いときにCaCO3粒子が堆積したと考えた。縞模様の形成をシアノバクテリアの光合成活動で考察した。光合成活動が活発な夏に海水中のCO2濃度は低下し,鈍い冬に濃度が高くなる。明層は夏に,暗層は冬に形成されたと考えられる。白亜紀のストロマトライトは,波の動きが激しく,他の生物と共存しながら,季節変化の影響を受けて形成された。