09:20 〜 09:35
[SGL36-02] 「名倉玄武岩層」中の火山岩類の地球化学的性質
キーワード:玄武岩、化学組成、伊豆-小笠原弧
南部フォッサマグナ地域、丹沢北部に分布する「名倉玄武岩層」に存在する玄武岩質火山岩類(以下名倉玄武岩)14試料について、地球化学的な視点から、成因の検討を行い、また調査地域周辺の新第三紀中新世火山岩類(日向安山岩, 大島塩基性火山岩体)や、現在の伊豆-小笠原弧の火山岩類、東北日本弧の火山岩類との比較を行った。
その結果、名倉玄武岩は現在の伊豆-小笠原弧や調査地域周辺の火山岩類と同様にLow K tholeiiteに分類され、また東北日本弧の火山岩類と異なる化学組成であること、現在の伊豆小笠原弧の火山岩類や周辺の火山岩類と比べて高いFeO*/MgO, を持つことが分かった。
名倉玄武岩は、現在の伊豆-小笠原弧の火山岩類のようなバイモーダルな組成を示さず、分化した組成であることから、圧縮場における火山活動の産物である可能性がある。
その結果、名倉玄武岩は現在の伊豆-小笠原弧や調査地域周辺の火山岩類と同様にLow K tholeiiteに分類され、また東北日本弧の火山岩類と異なる化学組成であること、現在の伊豆小笠原弧の火山岩類や周辺の火山岩類と比べて高いFeO*/MgO, を持つことが分かった。
名倉玄武岩は、現在の伊豆-小笠原弧の火山岩類のようなバイモーダルな組成を示さず、分化した組成であることから、圧縮場における火山活動の産物である可能性がある。