函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

分離技術

[1E05-08] 分離技術

2021年11月11日(木) 10:30 〜 11:30 E会場 (函館アリーナ スタジオA)

座長:小河 脩平(高知大学)

10:30 〜 10:45

○野村 幹弘1、鎌田 一輝1、松岡 正秀1、石井 克典1 (1. 芝浦工業大学)

これまで、逆浸透膜として、高分子膜が利用されてきた。近年、耐薬品性、耐圧性に優れた無機膜が着目されている。しかし、ゼオライト膜を用いた有機液体透過分離は、検討されていない。そこで、本研究の目的は、高圧液体透過用MFIゼオライト膜の開発とする。イオン溶液および有機溶媒液体透過試験を行うことで、MFIゼオライト膜の液体分離を調査した。

10:45 〜 11:00

○関根 悠真1、酒井 求2、松方 正彦1,2,3 (1. 早稲田大学先進理工学研究科応用科学専攻、2. 早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構、3. 早稲田大学理工学術院総合研究所)

酢酸エチルは溶剤や高分子材料として利用される。エステル化は可逆反応であるため、エタノールと酢酸から酢酸エチルを合成する場合、収率は熱力学的平衡制約を受ける。ここで酢酸エチル収率を向上させるために、膜反応器の導入を検討した。膜として高い水透過度と選択性、耐酸性をもつAEI型ゼオライト膜を採用し、反応系からの脱水率が酢酸エチル収率に与える影響について検討し、シミュレーション結果との比較を行った。

11:00 〜 11:15

○堀 隼太1、酒井 求2、松本 隆也3、朝野 剛3、松方 正彦1,2,4 (1. 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻 松方研究室、2. 早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構、3. ENEOS株式会社、4. 早稲田大学理工学術院総合研究所)

炭素循環型社会の実現に向けてCO2吸着材の開発が必要とされており、その材料として金属と有機配位子で構成される金属有機構造体(Metal-organic framework, MOF)が注目されている。しかし、MOFは主に粉末であり、吸着材として用いるためには賦形化技術の開発が必須である。本研究では、あらかじめ形を持った金属酸化物モノリスを直接MOFへ転換する手法を提案し、合成条件の検討を行った。

11:15 〜 11:30

○千原 直人1、酒井 求2、松方 正彦1,2,3 (1. 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻、2. 早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構、3. 早稲田大学理工学術院総合研究所)

燃料製造技術であるFischer-Tropsch(FT)合成では、炭化水素だけでなく多量の水が副生する。この水は、原料分圧の低下や触媒の酸化・劣化の原因となることが知られている。これらの水による負の影響を低減するため、ゼオライト膜による、FT合成生成物からの気体状態での脱水について検討した。Fe系触媒を用いたFT合成(260 ℃, 0.9 MPa, H2/CO = 2/1)の生成物に対して、Na-ZSM-5膜を用いてH2Oの透過分離試験を行った。
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