[2F11-2F16] プラスチックリサイクル (2)

[2F14] MFI型ゼオライトのミクロ細孔内で進行するポリプロピレンの分解

○福政 智大¹、増田 大毅¹、川谷 優也¹、菅沼 学史²、辻 悦司¹、片田 直伸¹ (1. 鳥取大学工学部附属グリーン・サスティナブル・ケミストリー研究センター、2. 北海道大学)

キーワード：polypropylene cracking, base treatment, MFI type zeolite

我々はシクロオクタンを溶媒としてポリプロピレン（PP）の分解を673 K程度で行うにあたり、触媒がMFI型ゼオライトであるとシクロオクタンが分解せず、PPが選択的に分解されることを見出している。このことはシクロオクタンはミクロ細孔に入らないと反応しないことを示している。本研究ではゼオライトに塩基処理を行うと、少量のNaOHで外表面酸点が増加し、NaOH量を増やすと外表面積が増加するが、PP分解活性は後者に対応しており、PPは主に外表面酸点ではなくミクロ細孔内（ただし入口に近い領域）で分解していることを明らかにした。