公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

研究企画推進委員会 臨床研究セミナー

現地発表

ビッグデ-タ・リアルワールドデ-タを活用した研究を知る

2024年7月5日(金) 15:50 〜 16:50 第3会場 (幕張メッセ国際会議場 2F 201)

座長:笛木 賢治(医歯大)、池邉 一典(大阪大)

[CRS-2] 医療ビッグデータ時代におけるデータ駆動型研究の実践

*高橋 邦彦1 (1. 東京医科歯科大学M&Dデータ科学センター生物統計学分野)

[Abstract]
 ビッグデータという言葉が社会に認知されるようになって久しい.また近年のデータサイエンスの文脈においてもビッグデータとの関連が議論されている.この流れは情報科学や社会科学に限らず,医学・保健医療分野の研究にも広がりをみせ,まさに医療ビッグデータ時代に突入してきている.実際の医療現場や研究の中で取得される医療データとしては,診療記録や臨床検査値,レセプトデータ,画像データ,ゲノムデータなど,多量性,多種性,複雑性をもち,従来の典型的な技術ではその扱いも難しくなってきている.一方,医療分野における研究では,医学的観点・臨床的側面からの判断や,より高い信頼性および倫理性が求められるため,一般的なデータサイエンスやAIの議論と異なる注意すべき点も多い.
 本講演では,歯科領域を含めた最近の健康・医療分野におけるビッグデータを概観し,それを利活用するためのデータサイエンスの役割,関わり方,解析のための方法や技術等について,具体的な事例をふまえて概説する.さらに今後の医療ビッグデータの利活用に向けた取組みや展望・課題についても議論したい.

トピックス
●医療ビッグデータ
●データサイエンス
●臨床データ