公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

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教育

2024年7月7日(日) 12:00 〜 13:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際会議場 2F コンベンションホール B)

[P-127] 歯科領域におけるXacti LIVEシステムのICT活用の可能性について

*玉置 勝司1、汲田 稔2、玉置 佳嵩3 (1. 神奈川歯科大学、2. (株)ザクティ、3. たまき歯科医院)

[Abstract]
【目的】
 歯科領域においてカメラを用いたICT活用に関する報告は未だなく,これからの重要課題である.昨年、軽量・小型なカメラを用いた目線映像をリアルタイムで共有するシステムが業務効率化,人手不足解消,技術継承を目的に開発された.今回,このシステムの歯科領域におけるICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)1) 活用の可能性について検討したので報告する.
【方法】
 使用したシステムは,Xacti LIVE(CX-WL100,ザクティ,大阪)である(図1).このシステムは眼鏡に固定した29gのウェアラブルカメラとスマホ接続する現場と遠隔地との映像の共有システム(Xacti Booster Package”XBP”)で構成される.今回は付属の眼鏡の右サイドフレームにカメラを固定し,その上から臨床で使用するDr.Kimヘッドランプを定位に設定した.映像はiPhoneにモバイルアプリXactiViewerProをインストロールし,Xacti Booster Package”XBP”の設定を行った(図2).
【結果と考察】
 1.眼鏡に固定したカメラは非常に軽量で,頭部への負担は非常に少なかった.2.カメラのブレ補正および頭部の傾斜によるカメラの水平維持機能により,安定した映像が得られた.3.映像の遠隔支援サービスシステムにより,現場と遠隔地で映像と音声の双方向コミュニケーションが可能となり,歯科臨床と歯科教育におけるICTの可能性が示唆された.
【参考文献】
1) 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」について. ICTを活用した歯科診療等について.第2回ICTを活用した歯科診療等に関する検討会.資料1.厚生労働省,2023.11.6.