公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

特別講演

現地発表+ライブ配信(オンデマンド配信あり)

特別講演(共通研修②)
人生の終い方~最終ステージの伴走者としての在り方~

2024年7月7日(日) 13:10 〜 14:10 第1会場 (幕張メッセ国際会議場 2F コンベンションホール A)

座長:古屋 純一(昭和大)

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[SL-Chair] [座長抄録] 人生の終い方~最終ステージの伴走者としての在り方~

古屋 純一1 (1. 昭和大)

[Abstract]
 我が国はすでに超高齢社会に突入しており,これまでは高齢化のスピードが問題であったが,人口減少によって,今後は高い高齢化率そのものが問題となっており,2050年には約40%まで高齢化率が上昇すると言われている.
 外来と訪問で高齢期の口腔機能管理を行っていると,ある人は脳血管疾患や神経疾患によって病的に,またある人は加齢変化によって自然に,口腔や全身の機能が低下することを経験する.人生の最終段階という言葉にはまだまだ議論の余地があるが,口腔機能の低下に対しては,歯科医療によって維持・向上が可能なものもあれば,代償法や食支援による生活の楽しみの維持や,ストレスの緩和が中心となる場合もある.
 歯科医療のアウトカムは咬合や口腔衛生ではなく,食事や会話といった生活である.歯科医師は,在宅,入所・入院している高齢者の生命と生活を支えるチームの一員として,私達は何を考えながら医療や生活支援を行っていけばよいのか.本セミナーでは,首都圏における医科の訪問診療の第一人者である悠翔会の佐々木 淳理事長に,その人らしさを守るために,何を考えていけばよいのか,多くの患者さんに伴走してきた立場からご講演いただく.

トピックス
●訪問診療
●終末期
●高齢者