公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

シンポジウム

現地発表+ライブ配信(オンデマンド配信あり)

シンポジウム3
セラミック修復最前線

2024年7月7日(日) 09:00 〜 10:30 第1会場 (幕張メッセ国際会議場 2F コンベンションホール A)

座長:正木 千尋(九歯大)、三浦 賞子(明海大)

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[SY3-1] 修復材料の選択基準

*日高 豊彦1 (1. 西関東支部)

[Abstract]
歯の修復を行う場合,選択される代表的材料はレジン,金属,セラミックの3種類である.金属は鋳造修復が行われるようになると有歯顎の咬合に関する研究が進み一定のコンセンサスが得られるようになったが,審美性の要求に応えるため,同時代にも陶材ジャケット冠(porcelain jacket crown)や陶歯継続歯(porcelain post crown)といった修復も行われていた.その後脆弱な陶材の欠点を補うため陶材焼付冠(porcelain fused-to-metal crown)が考案され,長く修復治療のゴールドスタンダードとなった.1980年代にフッ酸処理とシランカップリング剤により陶材を歯に接着させる方法が報告されると,金属を用いない修復治療に注目が集まり,さまざまなセラミック材料が考案され市場に供給されるようになった.なかでも破折強度の強い酸化セラミックが修復治療のゴールドスタンダードとなってきた感がある.酸化セラミックは登場当時接着できないとされたが,アルミナブラスト処理や酸性機能性モノマーによる接着が報告され,レジンセメントによる接着が一般的になった.本講演では我々が考えている各種修復材料の特性と症例による選択基準およびトラブルへの対応を臨床例を供覧し解説するとともに参加される方々と討議したいと考えている.

トピックス
●半透明性
●蛍光性
●フレームデザイン