第49回日本理学療法学術大会

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生活を支えるための理学療法マインド―次世代へ送るエール―

Sun. Jun 1, 2014 11:40 AM - 1:10 PM 第2会場 (1F メインホール)

司会:秋田裕(公益社団法人神奈川県理学療法士会)

開港セミナー

[2007] 生活を支えるための理学療法マインド―次世代へ送るエール―

開港記念日
6月2日は横浜の開港記念日に当たります。今年も5月31日から6月2日までの3日間,横浜開港祭として,学会場のパシフィコ横浜に隣接する臨港パーク,みなとみらい21地区などで多彩な行事が開催されます。
幕末の安政6年(1859年),武蔵国久良岐郡横浜村と呼ばれていたわずか80戸あまりの寒村は,前年に締結された日米修好通商条約によって重い鎖国の扉が開かれ,国際貿易港として開港されました。以来多くの外国人が横浜に居留し,文化を超えて人々が交流する街として文明開化の時代をリードしてきました。
横浜に行けばなにか新しいものが手に入る,なにか面白いことに出会える。ガス灯,アイスクリーム,電信電話,パン,鉄道,ビール,床屋,などなどたくさんの「日本初めて」が横浜から全国に広まっていったのです。
横浜市では開港150年を迎えた2009年に,第二の開国をリードする国際都市戦略を策定して,人々が住みたい街,住み続けたい街,訪れたい街づくりを推進しています。

次世代へ送るエール
人が住む街,そこに住む人々の健康を守るため,生活を支えるためには,われわれ理学療法士の知識と技術,そしてなにより仕事に取り組む熱いハートが必要です。
本学会では,この開港記念日にちなんで,神奈川の地で理学療法をリードしてきた3人の先輩から,ご自身のそれぞれのご経験から培ってきた「生活を支えるための理学療法マインド」を,次世代を担う理学療法士の皆さんに向けてお伝えする企画を立てました。
人は人生の中で出会った一つの言葉や,ふだんの生活では知りえなかった世界を知ることが,その人の人生を大きく変えることにつながることがあります。限られた時間ではありますが,このセミナーに参加されるみなさんの心に響くメッセージをお伝えすることができれば幸いです。
以下に3人の演者の先生方のご略歴をご紹介しておきますが,このご略歴の行間に隠されている先生方の熱いハートを感じていただけるでしょうか。開港セミナーへのご参加を心よりお待ちしています。

井上保先生ご略歴
1972年九州リハビリテーション大学校を卒業し,神奈川県立ゆうかり園入職。1998年県立緑風園を経て,2003年より県立総合療育相談センター勤務(現職)。現在まで一貫して臨床業務に携わるとともに協会・士会の役員を歴任。協会理事4年,監事5年,代議員22年,第13回WCPT学会副大会長,第28回日本理学療法士学会副学会長,第15回関東甲信越理学療法士学会長。神奈川県士会では理事28年,士会長12年,監事11年(現職)。
鶴見隆正先生ご略歴
1971年高知リハビリテーション学院卒業,同時に大阪教育大学大学院卒業(医学博士)。同年横浜市立大学医学部病院入職,その後高知医科大学医学部附属病院に勤務。24年間幅広い分野で理学療法の臨床業務に従事した。1995年広島県立保健福祉短期大学開学とともに教職に就き,広島県立保健福祉大学教授を経て,2003年より神奈川県立保健福祉大学リハビリテーション学科教授。著書・論文多数。
田口順子先生ご略歴
1963年国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院入学。1966年日本初の理学療法士(14名)となるとともに同校教員に就任。1968年WHO・厚生省によりデンマーク留学。1973年神奈川県総合リハビリテーションセンター理学療法科長就任。1993年第28回日本理学療法士学会長。1998年JICA青年海外協力隊技術顧問就任。2011年WCPT国際貢献賞受賞。現在,上馬整形外科クリニック勤務。