第50回日本理学療法学術大会

講演情報

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター8

スポーツ支援2

2015年6月6日(土) 11:25 〜 12:25 ポスター会場 (展示ホール)

座長:河野礼治(新別府病院 リハビリテーション科)

[P2-0383] 山梨県理学療法士会におけるインターハイ活動報告

小林幸一郎1,2, 山内正樹2, 森田伸哉2, 庄子理絵2, 田中優貴2, 古屋伴仁2, 加納朱加2, 小尾伸二2 (1.独立行政法人地域医療機能推進機構山梨病院, 2.山梨県理学療法士会インターハイサポート委員会)

キーワード:インターハイ, メディカルサポート, スポーツ理学療法

【目的】平成26年度全国高等学校体育大会(以下,インターハイ)で,山梨県理学療法士会(以下,県士会)は委員会を立ち上げて,メディカルサポートを行ったので,その活動を報告する。
【活動報告】平成26年8月2日から8日間,ウエイトリフティング・卓球・自転車競技の3競技5会場,スタッフ61名でメディカルサポートを行った。利用は計247件であり,治療目的はリラクゼーション253件,次いで除痛の順で,急性外傷への対応は少なく,その内容はストレッチ328件,次いでマッサージの順で,コンディション調整が多かった。我々は平成22年より県士会でボランティア参加することを決定し,高等学校体育連盟(以下,高体連)準備室,県インターハイ準備室と競技専門部,市町村実行委員会との交渉を開始した。その中で,陸上競技・ボート・サッカー・ホッケー・カヌーには断られ,参入した競技も予算は出せないという回答であったが,県士会で予算を計上して運用した。またスタッフはボランティアで確保し,平成24年9月より教育研修を開始した。辞退者も多く,スポーツ理学療法部員31名を動員し61名で対応した。
【考察】インターハイは複数県開催により参入するマンパワー確保は容易になったが,経費削減が求められ,今回は全競技に参入できなかった。ただ参入した3競技には好評と感謝を受けた。今回のポイントは各交渉にあり,速やかな事前交渉と,強化指定高校に介入し信頼を築いたこと,運営自治体へこまめに訪問したことが成功につながった要因である。スタッフには知識や技術の教育が重要であり,2年前から研修を行ったことで何とか対応できたが,研修に参加できない者もおり,レベルの把握には困難を要した。
【結論】今まで県士会ではインターハイの他,様々な大会のサポートを行ってきた。経費削減の折に大会に参入する困難さはあるものの,事前交渉やスタッフ教育により理学療法士の活動が広がる場であると思われた。