第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター11

士会活動2

Sun. Jun 7, 2015 1:10 PM - 2:10 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:堀秀昭(福井医療短期大学 リハビリテーション学科理学療法学専攻)

[P3-0867] 理学療法士の地域学術集会への参加行動と満足度に関する調査

今井覚志1,2, 鈴木徹也1,2, 福井奨吾1,2, 市川雅彦1,2, 宮城新吾1, 松原徹1, 石毛崇1, 濱中康治1, 大久保忠1, 菊池佑至1, 渡辺重人1, 松尾郁美1, 田中尚喜1, 千葉哲也1 (1.東京都理学療法士協会区西南部・区西部ブロック第2回学術集会運営委員会, 2.慶應義塾大学病院リハビリテーション科)

Keywords:理学療法士, 学術集会, 参加行動

【目的】本調査は理学療法士の地域学術集会への参加行動を明らかにすることを目的とした。
【活動報告】所属理学療法士約1100名の区域で,特別講演2題(運動器1題,神経1題),一般演題9題(研究報告2題,症例検討7題)から成る学術集会を開催した。その際にアンケート調査を実施し,経験年数,満足度(0-100点),参加理由および参加目的を尋ねた。参加理由は4択(自己研鑽,ポイント取得,命令,その他),参加目的は4択(講演聴講,一般演題聴講,発表,その他)からの複数回答とした。なお,アンケート調査は無記名とし,公表に同意された方のみ提出していただいた。学術集会に参加した理学療法士は159名であった。アンケートの回答者は89名(回収率56%)であった。理学療法士経験年数は,平均6±6年,学術集会の満足度は,平均80±13点であった。学術集会への参加理由は,自己研鑽が83%と最も高く,ポイント獲得は49%,職場からの命令およびその他の理由は10%以下であった。参加理由別の満足度は,自己研鑽を理由とした方の平均が81±11%,ポイント取得が79±11%,命令が73±15%であった。また経験年数による特徴として,1年目の72%はポイント獲得を参加理由としているが,その他の年代は44%と低値であった。参加目的は特別講演の聴講が90%と最も高く,一般演題の聴講は16%,発表は10%であった。参加目的別の満足度は,一般演題の聴講を目的とした方の平均が88±9%と高いのに対して,発表は74±15%と低かった。
【考察】理学療法士の学術集会への参加理由は,理学療法士協会の生涯学習制度の影響を受けている可能性がある。また,学術集会で得られる満足度は,参加者の行動意欲や自己評価によって変化することが示唆された。
【結論】地域学術集会への参加者は,自己研鑽欲が強く,特別講演への要求が高い。一方で,参加行動や満足度は参加者の立場により異なる。