第58回アイソトープ・放射線研究発表会

講演情報

一般講演

核医学2

2021年7月8日(木) 16:45 〜 17:15 第4会場

座長:西井 龍一(量研・量医研)

16:45 〜 17:00

[29009-10-01] 新規イメージング技術を用いたα線放出核種の組織内局所線量評価の基礎検討

〇右近 直之1、鷲山 幸信1、趙 松吉1、織内 昇1、西嶋 剣一1、城寳 大輝1、下山 彩希1、高橋 和弘1、伊藤 浩1,2 (1. 福島県立医科大学 先端臨床研究センター、2. 同・放射線医学講座)


一般的にα線放出核種から放出されるa線は飛程が短いため対象から離れた場所での可視化は難しい。しかし、近年ZnSシンチレータとCCDカメラレンズを応用したアルファカメラやiQIDカメラという新規の画像装置の開発によりex vivoでの組織内分布のα線の画像化が可能となっている。一方で、従来のオートラジオグラフィー技術によりRIの分布を画像化することもできる。したがって両方の手法を用いてa線放出核種を定量化することで、アルファカメラおよびオートラジオグラフィーで得られた画像の比較が可能となる。
 本研究では、a線放出核種標識化合物の正常組織、腫瘍組織内の局在性について、新規イメージング技術であるアルファカメラ法と従来からのオートラジオグラフィー法で得られた画像を比較し、両者の結果が組織内の線量分布に与える影響を評価した。