2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 3.データマイニング

[1P3] データマイニング-データマイニング応用(3)

2018年6月5日(火) 17:20 〜 19:00 P会場 (4F エメラルドロビー)

座長:岡田 将吾(北陸先端科学技術大学院大学)

17:20 〜 17:40

[1P3-01] Twitterから仮想通貨市場に対する作用の分析

〇田村 浩一郎1、大澤 翔平1、松尾 豊1 (1. 東京大学)

キーワード:ソーシャルメディア、仮想通貨、ソーシャルセンサ

ソーシャルメディアは,センサとしてだけでなく,アクチュエーターとしても機能している.ソーシャルセンサはソーシャルメディアから獲得されたデータを用いて,実世界の現象やトレンドを検出することができる.ソーシャルセンサによって獲得された情報は,実世界の観測と予測の可能性を高めたが,ソーシャルメディアその自身と実世界の間の因果関係は今まで議論されてこなかった.近年,インスタ映えというインスタグラムに投稿する写真をとるための消費行動が話題となり,ソーシャルメディアから実世界への因果関係を分析する重要性は高まっている.この研究では,ソーシャルアクチュエーターという新しい概念を提案する.ソーシャルメディアにおいて他のユーザーとの相互作用によって蓄積される内部情報を表すinternal statesを導入し,そして交絡要因の存在への対処方法を示す.今回の実験では,仮想通貨市場を対象とし,Twitterのデータを用いて,Twitterでの要因から仮想通貨市場に対する因果を検証した.そして提案手法の拡張性について議論し,我々全員がソーシャルメディアを通して実世界に働きかけることが可能であることを考察した.