2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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[2A0] 「人工知能と脳科学:人間にどこまで迫れるか」(甘利 俊一)

2018年6月6日(水) 11:00 〜 12:10 A会場 (4F エメラルドホール)

11:00 〜 12:10

[2A0-01] 「人工知能と脳科学:人間にどこまで迫れるか」

甘利 俊一1 (1. 理化学研究所脳科学総合研究センター脳数理研究チーム シニア・チームリーダー)

コンピュータが出現して以来,人の知能をコンピュータ上に実現する人工知能が浮き沈みこそあれ脚光を浴びてきた. これには二つの流れがあった. 一つは,記号と論理を用いてプログラムする試みで,もう一つはニューラルネットを使った例題からの学習の方向であった. 今この流れが融合し,ディープラーニングを突破口として,素晴らしい局面が開かれようとしている. ディープラーニングの技術的な課題について理論の面から触れてみたい. それだけでなく,人工知能研究の歴史的な展望と将来,脳科学との関係,さらに人工知能は人のような意識や心を持つようになるか,こんなことを長年研究を行ってきた者として語ってみたい.