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[2B3-OS-19b-03] 知識・技術・技能の伝承支援に関する考察
メタ的な知の表現と認識
キーワード:知識・技術・技能の伝承、知識マネジメント、暗黙知
人工知能研究の一つに,特に産業ドメインを対象にした「知識・技術・技能の伝承支援研究会」(SIG-KST)が行われている.これは団塊の世代の大量退職による知識・技術・技能(知識等)の喪失課題が背景にある.団塊の世代は,産業ドメインに長く従事しており熟練・熟達した知識等を保有しているが,うまく伝承する仕組みがない.一方,伝承研究にはナレッジマネジメント(Knowledge Management; KM)の側面もあり,対象となる知識や情報を形式知(Explicit knowledge)として明確に表現することが進められている.そこには暗黙知(Tacit knowledge)と呼ばれるような属人的な知識も含まれている.先行研究では,身体知の可視化や産業ドメインの知識を明示化してきている.しかし,伝承研究をメタ的に捉える研究は少なく,議論の余地も多い.そこで本研究では,伝承研究と人工知能研究の発展を射程に,この研究領域をメタ的に認知するためのモデルを提案する.