2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-19 臨床の知

[2B3-OS-19b] 臨床の知(2)

2018年6月6日(水) 15:20 〜 16:40 B会場 (4F ムーンライト)

16:00 〜 16:20

[2B3-OS-19b-03] 知識・技術・技能の伝承支援に関する考察

メタ的な知の表現と認識

〇樽田 泰宜1,2、柳原 敏2、井口 幸弘1,2、北村 高一1、手塚 将志1、香田 有哉1 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 福井大学)

キーワード:知識・技術・技能の伝承、知識マネジメント、暗黙知

人工知能研究の一つに,特に産業ドメインを対象にした「知識・技術・技能の伝承支援研究会」(SIG-KST)が行われている.これは団塊の世代の大量退職による知識・技術・技能(知識等)の喪失課題が背景にある.団塊の世代は,産業ドメインに長く従事しており熟練・熟達した知識等を保有しているが,うまく伝承する仕組みがない.一方,伝承研究にはナレッジマネジメント(Knowledge Management; KM)の側面もあり,対象となる知識や情報を形式知(Explicit knowledge)として明確に表現することが進められている.そこには暗黙知(Tacit knowledge)と呼ばれるような属人的な知識も含まれている.先行研究では,身体知の可視化や産業ドメインの知識を明示化してきている.しかし,伝承研究をメタ的に捉える研究は少なく,議論の余地も多い.そこで本研究では,伝承研究と人工知能研究の発展を射程に,この研究領域をメタ的に認知するためのモデルを提案する.