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[2F2-OS-4a-01] (OS招待講演)ウェルビーイングと触覚
キーワード:ウェルビーイング、触覚
私たちの日常生活では、スマートフォンをはじめとする携帯型情報端末や無線通信環境が普及し、いつでもどこでもインターネットにアクセスし、メッセージの授受を行えるようになった。これは人間の情報処理能力を向上させたということができるものの、一方で、その心身への負の影響も指摘されている。また、ロボットが人間の身体的機能を補助・代替するだけでなく、人工知能が人間の知的機能を補助・代替するようになり、人間にとっての労働の意味や生きる意味について、様々な議論を巻き起こしている。そのような背景から近年、持続的ウェルビーイング(Eudaimonic Wellbeing)についての研究が盛んに進められている。本発表では、ウェルビーイングに関する以下の3つの話題について述べる。(1)ウェルビーイングを構成する主要な要因とその計測・モデル化を行うための手法について。(2)情動変容・行動変容・関係変容をもたらす触覚に関する介入について。(3)主に西洋の視点から進められてきたウェルビーイング研究に関して、どのように日本的な視点をもたらすことができるのかについてである。