2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 7.エージェント

[3J1] エージェント-マルチエージェント(1)

2018年6月7日(木) 13:50 〜 15:30 J会場 (2F ロイヤルガーデンB)

座長:福田 直樹(静岡大学)

14:10 〜 14:30

[3J1-02] Deep Q-Network を用いたマルチエージェントによる交通信号制御システムの提案

〇神崎 陽平1、佐藤 季久恵1、高屋 英知1、小川 亮2、芦原 佑太1,3、栗原 聡1 (1. 慶應義塾大学 大学院院理工学研究科, 2. 電気通信大学 大学院情報理工学研究科, 3. 株式会社クロスコンパス・インテリジェンス)

キーワード:Deep Q-Network

近年,都市部では交通渋滞による時間的・経済的損失が深刻化しており,生活に多大な影響を及ぼしている.
こういった交通渋滞の原因として,こと一般道路においては信号の適切でない切り替わりが挙げられる.そのため信号機を制御し,交通行動を効率化することは交通渋滞を解消する方法の一つになる.
信号制御の手法として,高い特徴抽出能力を持つ深層学習法と,報酬に基づいた最適な行為を学習する強化学習法を組み合わせたDeep Q-Networkを用いた手法が提案されている.しかし,Deep Q-Networkを用いた先行研究では,交差点の数が増えるほど,指数関数的に計算量が大きくなる.
そこで本研究では、Deep Q-Networkを用いた制御手法にマルチエージェントシステムを組み合わせることで計算量を減らし,適切なパラメータ操作を出力する手法を提案することを目的として実験と評価を行った.その結果,エージェント同士が協調を行うことにより,効率的な信号制御を行うことが出来た.