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[3Pin1-21] 子どもを対象とする雑談対話システムにおける発話理解と感情生成
キーワード:対話システム、発話理解、感情生成
我々は子どもを対象とする雑談対話システムの提案を行う。本稿では、この対話システムにおける発話理解および感情生成に焦点を当てる。発話理解では発話意図および焦点の抽出を行う。大学生から収集した発話データをもとに機械学習を行い、実際の対話システムを使用して得られた子どもの発話に対し、発話意図の推定で約70%、焦点の抽出では約90%の正解率がそれぞれ得られた。一方、感情生成では感情を情緒と気分の2つに分けて扱う。気分によりシステムの応答の種類が変化し、情緒はシステムのキャラクターの表情として出力される。大学生に対話から得られた情緒について判断してもらったところ約6割の情緒は妥当という結果が得られた。しかし、実際の子どもとの対話において出力された表情の有効性は確認できなかった。