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[4J1-04] 音声エージェントを介した感謝の効果に関する調査
キーワード:音声インタラクション、幸福、心理学
人の病理から幸福へと心理学の研究対象が拡がりを見せるなか,工学の分野でも人を幸福にする手法やシステムの研究に注目が集まっている.近年の急激なスマートスピーカの普及によって音声によるエージェントとのインタラクションが人々にとって身近なものとなるなか,人工知能やロボットの分野ではこれまで以上に人々を幸福にするエージェントのデザインに関する研究の重要性が増してきている.古くより心理学の分野では感謝の介入により幸福度が向上する例が多く報告されてきたが,感謝の介入方法は手書きや文字インタフェースを用いたものが多数を占めており,音声インタフェースを用いた感謝の介入によって幸福度がどのように変化するかを調査した研究は少ない.そこで本論文では音声インタフェースを用いて,他人に感謝する(以降,感謝行動と表記)・他人から感謝される(以降,感謝感情と表記)のそれぞれの場合での幸福度の変化を調査する.