2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1D4-J-1] 基礎・理論: 生命知を知る

2019年6月4日(火) 17:20 〜 18:40 D会場 (301B 中会議室)

座長:寺島 裕貴(NTT) 評者:小宮山 純平(東京大学)

17:20 〜 17:40

[1D4-J-1-01] 脳波計を用いた恐怖の定量化に関する研究

〇金丸 竣樹1、横田 悠右2、成瀬 康2、矢入 郁子1 (1. 上智大学、2. 国立研究開発法人 情報通信研究機構 未来ICT研究所)

キーワード:脳波、恐怖、生理心理学

近年,脳科学の分野では、fMRI計測によって恐怖の交感神経活動に関する脳内ネットワークが明らかとなったと報告されている.しかし,日常的な状況下でのfMRI計測は困難である.日常的な状況下で脳波計を用いて簡易的かつリアルタイム性高く人の恐怖を検出できれば,客観的な恐怖の指標を用いてエンターテイメント分野での恐怖の制御,医療サービスなどでの恐怖の低減といった実応用が可能となる.
 本稿では乾式の脳波計を用いて,VRホラーゲームを用いた実験とホラー映像を用いた実験の二つから,周波数解析を用いて恐怖時と非恐怖時の脳波データの特徴を周波数帯域毎に分析した.その結果,アルファ波の恐怖時と非恐怖時のパワースペクトル密度に有意な差が見られました.