2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1M4-J-13] AI応用: 産業と市場

2019年6月4日(火) 17:20 〜 18:40 M会場 (1F 展示ホール右奥)

座長:谷本 啓(日本電気株式会社) 評者:東山 翔平(NEC)

18:00 〜 18:20

[1M4-J-13-03] 人工市場を用いた分散投資規制が投資家の運用成績に与える影響分析

〇八木 勲1、水田 孝信2 (1. 神奈川工科大学、2. スパークス・アセット・マネジメント株式会社)

キーワード:ファイナンス、マルチエージェントシミュレーション、分散投資規制、人工市場

近年投資信託(以下,投信)のリスクが把握しにくくなっている.投信の組み入れ対象となる金融商品の仕組みが複雑になるとともにリスクの大きさも把握しにくくなってきたからである.よって投資家にすべてのリスク管理を求めるのは困難なため,投信運用会社側でリスクコントロールさせることを目的とした分散投資規制が設けられた.分散投資規制が市場に与える影響について議論した研究は既に存在しているが,主に市場価格形成について議論している.そこで本研究では,分散投資規制が投資家の運用成績にどのような影響を与えるか調査した.その結果,市場価格が急上昇している市場において,規制対象の投資家はそうでない投資家に比べて運用成績が悪化することが判明した.