2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[2C1-J-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: デザインと創造

2019年6月5日(水) 09:00 〜 10:00 C会場 (4F 国際会議室)

座長:瀬田 和久(大阪府立大学) 評者:市川 淳(神奈川大学)

09:00 〜 09:20

[2C1-J-12-01] 感情と行動を利用したゲームベースの物語生成システム

〇佐藤 秀輔1、角 薫1 (1. 公立はこだて未来大学)

キーワード:物語生成、仮想空間、感情情報

本研究では,リアルタイムのプレイヤーの感情に応じて,自動的にコンテンツを展開するゲームベースの物語自動生成システムを開発した.プレイヤーは作成された仮想空間上である物語の導入を体験し,そこからその物語にどのようなアクションを行うかによって物語の展開が変わるといったものである.本システムのアイデアは以下の通りである.1)現実ではあり得ない不思議な道具を設定しそれをプレイヤーがハンドコントローラーを用いることにより物語を展開する.2)プレイ中のプレイヤーの感情をリアルタイムに取得し表情によりFACS (Facial Action Coding System) を用い感情を取得し,それに応じたコンテンツ側のリアクションを出力する.3)プレイヤーの動作と感情の履歴によりテキストを出力する.小学生,大学生を被験者として評価実験を行うことによりシステムの有用性を評価した.システムのアンケートより,本システムで生成された物語は面白い物語であった.また,物語に対するSD法を用いた印象評価では非没入感,非斬新性,物語性の3つの因子を抽出することができた.