2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-15 人とAIが織りなす新たなエコシステム

[2I3-OS-15a] 人とAIが織りなす新たなエコシステム(1)

2019年6月5日(水) 13:20 〜 15:00 I会場 (306+307 小会議室)

中川 裕志(理化学研究所)、山川 宏(ドワンゴ人工知能研究所/全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)、浅田 稔(大阪大学)、井上 智洋(駒沢大学)、江間 有沙(東京大学)、金井 良太(アラヤ)、高橋 恒一(理化学研究所)、萩田 紀博(ATR)、堀川 優紀子(ATR)、松原 繁夫(京都大学)

14:00 〜 14:20

[2I3-OS-15a-03] AI社会論研究会の分析

〇佐野 仁美1 (1. AI and Society lab in Keio university)

キーワード:テクノロジーアセスメント、ELSI、AIと社会

本稿では、2015年2月より開催されているAI社会論研究会の社会的な役割について検討を試みる。人AIが社会に浸透し、大規模に人々とAIが混在する社会が形成されるにつれて予期し難い影響が生じるのであれば、あらかじめ多くのステークホルダーとの対話の中でリスクや不確実性を回避することが求められる。人とAIが織りなす新たなエコシステムを検討するには、限られた分野に閉じた議論ではなく、分野共創、マルチステークホルダー、調和 などのキーワードとともに、異分野が対話する‘場’の設計が新たなエコシステムのフレームワークとして有効である。AI社会論研究会は、これまでAIと社会の接点としての、その場を担っているとすれば、どのような効果をAI技術と社会のあり方の議論に波及してきたのかをAI社会論研究会の特徴である「HELPS」を指標に取り入れ、その議論とステークホルダーの多様性を中心に分析し、今後のあり方についても示唆する。