2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[2P4-J-2] 機械学習: 産業と経済

2019年6月5日(水) 15:20 〜 16:40 P会場 (1F 展示ホール左奥)

座長:大滝 啓介(豊田中央研究所) 評者:小宮山 純平(東京大学)

16:20 〜 16:40

[2P4-J-2-04] リスク低減を考慮した経済指標予測のためのHybrid予測モデルの検討

〇荻原 航大1、浦野 昌一1 (1. 明治大学)

キーワード:時系列データ、重回帰モデル、ニューラルネットワーク

昨今,世界情勢は大きく変動している.世界各国の政策や国家間の関係などが複雑に絡み合い,世界規模での不安定な経済状況となっている.このような情勢の中では,規模の大きさに関わらず企業の中長期的な経営戦略の決定や,強いては個人単位でもリスクマネジメントが必要となってくる.そのためにも,経済状況を把握し,予測を立て,経済の動向を追っていくことが必要である.そこで本稿では,経済動向の分析のための経済指標予測に対して精度の向上,及び,リスク低減を目指す.筆者等は先行研究において,重回帰モデルとANNを組み合わせて新たな予測値を算出するHybrid予測モデルを構築し,リスク低減を目的として,翌日最大電力需要予測に適用してきた.そこで本稿では,経済指標予測におけるテクニカル分析に役立てるため,これまで構築してきたHybrid予測モデルを適用し,リスク低減を考慮した経済指標予測モデルを提案する.シミュレーションより,予測対象を日経225先物価格としたHybrid予測モデルでは,予測精度を確保しつつ,最大予測誤差率と標準偏差を抑制し,リスク回避を可能とする結果を得たので報告する.