2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-4 自律・創発・汎用AIアーキテクチャ

[3D4-OS-4b] 自律・創発・汎用AIアーキテクチャ(2)

2019年6月6日(木) 15:50 〜 17:10 D会場 (301B 中会議室)

栗原 聡(慶應義塾大学)、川村 秀憲(北海道大学)、津田 一郎(中部大学)、大倉 和博(広島大学)

16:10 〜 16:30

[3D4-OS-4b-02] 結合コスト最小化によるエコーステートネットワークの破滅的忘却の回避

〇河合 祐司1、小笹 悠歩1、朴 志勲1、浅田 稔1 (1. 大阪大学)

キーワード:エコーステートネットワーク、継続学習、破滅的忘却

破滅的忘却は,ニューラルネットワークの複数タスクの継続学習において,新しいタスクの学習によって,過去のタスクの知識が破壊されるという重大な問題である.本研究は,エコーステートネットワークにおけるリザバー内の結合コストを最小にする拘束をかけることで,この破滅的忘却が緩和されることを示す.リザバーの結合コスト最小化によって,近傍の部分ネットワークが構成するモジュール構造が現れ,これがタスクに応じて異なる活動をみせる.このようなタスク固有の神経活動によって,タスク知識の定着が実現する.実験から,この拘束によって負の結合が作るモジュール構造が創発し,複数タスクの学習性能が向上することがわかった.さらに,モジュール内とモジュール間の移動エントロピーを解析し,モジュール活動がタスク固有の機能分化をしていることを発見した.