2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

講演情報

国際セッション

国際セッション » [ES] E-3 Agents

[3H3-E-3] Agents: safe and cooperative society

2019年6月6日(木) 13:50 〜 15:30 H会場 (303+304 小会議室)

Chair: Ahmed Moustafa (Nagoya Institute of Technology), Reviewer: Takayuki Ito (Nagoya Institute of Technology)

14:30 〜 14:50

[3H3-E-3-03] CGMにおける二次報酬可視化の効果

〇鳥海 不二夫1、山本 仁志2、岡田 勇3 (1. 東京大学、2. 立正大学、3. 創価大学)

キーワード:CGM、公共財ゲーム、エージェントベースシミュレーション

ソーシャルメディアを一種の公共財ゲームと見たとき,メタ報酬ゲームを導入することで「協調」が支配的になることが明らかになっている.
しかしながら,従来のメタ報酬ゲームでは「 報酬とメタ報酬を与える確率を同一としている」という仮定がなされており,これは現実的ではない.
そこで,これらの条件を緩和した拡張ソーシャルメディアモデルを提案し,より現実のソーシャルメディアに近い条件下で,協調行動が支配的となる条件を調べた.
複数の条件でエージェントベースシミュレーションを行った結果,協調者個人のメタ報酬率を情報として利用して報酬を与えるかどうかを決定する場合に協調が支配的な社会を実現できることを明らかにした.