2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[4D2-OS-6] 人工知能と倫理

2019年6月7日(金) 12:00 〜 13:20 D会場 (301B 中会議室)

神崎 宣次(南山大学)、久木田 水生(名古屋大学)、服部 宏充(立命館大学)

12:00 〜 12:20

[4D2-OS-6-01] 医療分野におけるAIへの信頼

〇江間 有沙1、長倉 克枝2、藤田 卓仙3 (1. 東京大学、2. エムスリー株式会社、3. 慶應義塾大学)

キーワード:倫理、信頼、医療AI

現在、様々な現場で人工知能(AI)利用に関する議論と同時に、プライバシーやセキュリティ、アカウンタビリティなどに関する原則作りが国内外行われている。いかに「信頼できるAIシステム」を構築できるかに関しては期待も多いが課題も多い。保健医療分野において活用されるAIを、技術的な観点ではなく医療の診療プロセスの観点から整理するため、本研究では医師による診療のワークフロー図を作成し、セミナーに参加する医療従事者に対して、AIの診断補助ツールに対してどのような課題があるかの自由記述の調査を行った。その結果、技術の有用性(精度)、安全性、利便性、セキュリティ、コストの他、いくつかのジレンマ状況に対する課題が指摘された。今後はこの質的なデータをさらに大人数を対象としたアンケート調査などによって深堀をしていく予定である。