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[4M3-J-9-01] ENOVA RNN: 生起頻度の偏りを考慮した対話行為推定
キーワード:対話行為推定、RNN
本稿では,自然言語での雑談対話からある発話の対話行為を推定する手法について述べる.対話における過去の発話の内容はある発話の対話行為を推定するための重要な特徴である.これまでの対話行為推定の研究では文脈として使用する発話数(文脈長)を限定して各手法を検証していたが,推定に効果的である発話数は定かではない.また対話における各対話行為の比率は不均衡であるため,比率の大きい対話行為に推定が偏る傾向がある.そこで本稿では,入力文脈長が対話行為推定精度にもたらす影響について調査を行ったうえで,比率の小さい対話行為の特徴をより捉えるための手法の提案および考察を行う.研究において,提案したENOVA RNNは文脈長L < 9 間で十分に推定を行えること,また精度を保ちつつ推定時の偏りが緩和されることを確認した.