14:00 〜 14:20
[1F3-OS-2a-03] 人・ロボット協調サービスシステムに関する研究
飲食業におけるシミュレーションによるAGV運用評価
キーワード:シミュレーション、ロボット、最適化、サービス産業、外食産業
本研究ではサービス産業の中でも比較的労働生産性の低い外食産業に着目する.人とロボットの協働に関する研究を実施し,システム技術,IoTやAIを用いたサービス産業生産性向上のアプローチを模索する.レストランフロアに導入された自動搬送装置(AGV: Automated Guided Vehicle)と人が混在する環境におけるシミュレーションを用いたAGV運用評価手法について報告する.研究の第一段階として,AGVの充電行動に着目し,マルチエージェントシミュレーションを用いて,厨房における料理の総滞留時間を小さくできるようなAGVの充電規則の決定を図った.その結果,厨房における料理の総滞留時間を,7日間合計で3.5%(1日平均で2,036分から1,965分 ),単日で最大7.4%(1,981分から1,834分),減少することを確認した.シミュレーション結果に基づきAGVを効率的に稼働させることで,①労働量の削減,②人による接客時間の増加,③料理提供のスピードアップ,を図ることが可能だと考える.顧客満足度を高め,また顧客不満足要因を解消することは,サービス産業においても重要な取り組みだと考える.
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