2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1I4-GS-2] 機械学習: 機械学習と応用 (1)

2020年6月9日(火) 15:20 〜 17:00 I会場 (jsai2020online-9)

座長:田部井靖生(理化学研究所)

16:20 〜 16:40

[1I4-GS-2-04] ビジネスチャットの会話履歴データに基づく社員間のネットワーク分析モデル

〇野中 賢也1、山下 遥2、後藤 正幸1 (1. 早稲田大学、2. 上智大学)

キーワード:ネットワーク分析、ビジネスチャットデータ、多次元ホークス過程

社会的な関係性をネットワークとして可視化することは,集団と個人のふるまいを理解する上で重要となる.本研究で対象とするのは,社員をノード,社員間のつながりをエッジとした社員間ネットワークである.このネットワークの構築は,職場の人間関係を理解し,適切なチームマネジメントを行うのに有用である.社員間ネットワークの構築には,従来使用されたアンケートやE-mailデータではなく,近年急速に広まったビジネスチャットアプリ(Slack等)上の会話履歴データを用いる.本研究では,チャットアプリ上の会話履歴データから社員間の関係性を定量化し,社員間ネットワークとして可視化する手法を提案する.具体的には,「関係性の強い社員同士はアプリ上で隣接した時刻に発言を行う」という仮定を置き,点過程モデリングの一種である多次元ホークス過程モデルを用いて関係性の定量化を行い,ネットワークモデルを構築する方法を示す.提案モデルの有効性を検証するため,実企業のSlack会話履歴データを用いて,提案モデルによって社員間のネットワークを構築し,ネットワークの分析から組織戦略上有効な知見が得られることを確認した.

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