13:40 〜 14:00
[1P3-GS-7-02] 心理的要因を考慮した依頼関係のモデルにおける誇張の影響
キーワード:強化学習、シミュレーション
ビジネスではない個人的な頼み事では金銭のような明確な利得ではなく,貸し借り・達成感といった心理的な要因を効用として評価し意思決定が行われていると考えた.そのため,個人の感じ方を含んだモデルを作成した.依頼されるタスクについて,依頼側の効能と引き受け得る側のコストを伴うが,両者が交渉の際にそれらに誇張を入れることがあると考えた.誇張は一見,自己利益のためであり利己的な行動のようである.しかし,実際には双方にプラスの効果を発揮し,双方の利益につながることもあるのではないかと予測した.今回は誇張する程度について,毎回同じ程度の誇張をする戦略を固定戦略,強化学習を用いて誇張する程度を決める戦略を学習戦略とした.また,誇張は大きくしすぎると交渉が成立しなくなる可能性がある.そのため,固定戦略では引き受けるか否かを決定する式を用意しており,学習戦略では強化学習を用いて引き受けるか否かを決定する.誇張の大きさを変化させることで総利得が変化する様子を確認し,学習エージェントを用いたシミュレーション結果を紹介する.
講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。