2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-1 計算社会科学

[2E4-OS-1a] 計算社会科学 (1)

2020年6月10日(水) 13:50 〜 15:30 E会場 (jsai2020online-5)

鳥海 不二夫(東京大学)、笹原 和俊(名古屋大学)、榊 剛史(株式会社ホットリンク)、瀧川 裕貴(東北大学)、吉田 光男(豊橋技術科学大学)、高野 雅典(株式会社サイバーエージェント)

14:10 〜 14:30

[2E4-OS-1a-02] コンテンツに対する価値感の差異を考慮したSNSにおける関係ネットワーク生成過程の分析

〇石井 景渡1、三浦 雄太郎1、鳥海 不二夫2、菅原 俊治1 (1. 早稲田大学、2. 東京大学)

キーワード:ソーシャルネットワーキングサービス、マルチエージェントシミュレーション、複雑ネットワーク、メタ規範ゲーム、強化学習

本研究では、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のゲーム理論モデルであるSNS規範ゲームを用いて、SNSのコンテンツに対する価値観がSNSにおける人間関係の構築や行動学習の際に及ぼす影響について分析する。現在流行しているFacebookやTwitterに代表されるSNSは、ユーザによる自発的なコンテンツ投稿により維持されている。ゲーム理論の枠組みをSNSに適用した先行研究では、ユーザ間のSNSのコンテンツに対する価値観の差異が各ユーザが取る行動や人間関係の構築に与える影響を考慮していないという問題があった。そのため本研究では、SNSのコンテンツに対する価値観の差異をゲーム理論における行動に対する報酬とコストで表現し、人間関係の構築過程における親密度の差異を重み付き有向グラフで表現したモデルを提案する。ここでは単に価値観の差異を導入するだけでなく、これを用いてSNSにおいて積極的、普通、消極的な行動が期待できるような人を定義して実験した。その結果、積極的な人ほど記事投稿をするような行動の違いがあった。また積極的な人同士が結ばれ、消極的な人はほとんどと結ばれない傾向があった。

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