2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[2F6-GS-13] AI応用: 感情と感性

2020年6月10日(水) 17:50 〜 19:10 F会場 (jsai2020online-6)

座長:光吉俊二(東京大学)

18:30 〜 18:50

[2F6-GS-13-03] 日本酒経験価値における香りとイメージを用いた要因分析

サービスデザイン手法を用いた感情値の測定

〇布施 匡章1、大久保 彩花2 (1. 近畿大学、2. デル株式会社)

キーワード:サービスデザイン、香りと味覚、実証分析

近年、個人によって価値が異なることに起因して、ITを活用し個々人に異なるサービスを提供するビジネスが増えている。モノよりコトを価値尺度としているビジネスモデルの設計には、たとえ製造業であっても、その経験価値を構成している様々な要素を解き明かし、サービスとして再構成することが求められている。それらを可能とするのがサービスデザインという考え方である。例えば、消費行動の観察や観測によって視覚化と数値化を行うことで、顧客にとっての経験価値やその要因を推測することができると考える。
本稿は、サービスデザインのツールであるカスタマー・ジャーニー・マップと、福島(2013)で提案された日本酒味わい図式を用いて、日本酒体験における香りと動詞イメージ等による価値要因を明らかにする試みである。飲酒実験としては、性別、年齢、国籍の異なる89名に対して飲酒と同時にアンケートを行うことで、経験を数値化し統計的な分析を行った。推定の結果、日本酒を手に持ってから飲み干すまでに最も味や香りを感じた部分、飲んだときのイメージに合う動詞等が、経験価値と関係していることが確認された。

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