2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[2L4-GS-13] AI応用: 金融 (1)

2020年6月10日(水) 13:50 〜 15:30 L会場 (jsai2020online-12)

座長:水野貴之(国立情報学研究所)

13:50 〜 14:10

[2L4-GS-13-01] 為替フォワード取引における最適タイミングの機械学習

〇柳澤 弘毅1、雉子波 晶1、杉本 誠忠2、酒本 隆太2、鈴木 智也1 (1. 茨城大学大学院理工学研究科、2. ワイジェイFX株式会社)

キーワード:通貨スワップ、フォワード取引、機械学習

本研究では為替のロールオーバー戦略についての分析を行う.一般に実務においては流動性の観点より,受渡し日が短いトゥモローネクストでロールオーバーするのが一般的である.しかし理論的には,1週間や3週間などより長期のフォワード取引の方が高いスワップポイントを受け取ることが期待できる.そこで我々は機械学習によって長期のフォワード取引を選ぶべきタイミングを検出し,長期と短期を組み合わせた混合戦略を提案する.このタイミングは,対象通貨の為替相場や株式,債券,商品先物など様々な要因が影響すると考えられる.またフォワードレートは一般的にカバー付き金利平価説によって定式化できるが,突発的な通貨の需給によって,実際のフォワードレートは理論値から乖離することがある.本研究ではこのような状況を踏まえフォワードレートに影響を与えうる要因を説明変数とし,過去にどのようなフォワード取引を選択すべきであったか機械学習により分析した.結果として6割程度の正答率を実現し,提案されたロールオーバー戦略がベンチマークよりも高い収益性を確認した.

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