2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[2O4-GS-13] AI応用: 農林水産

2020年6月10日(水) 13:50 〜 15:30 O会場 (jsai2020online-15)

座長:小林一樹(信州大学)

14:50 〜 15:10

[2O4-GS-13-04] 農業研究データ基盤整備に向けた統合データベースの構築

川村 隆浩1、〇桂樹 哲雄1、稲冨 素子1、鐘ヶ江 弘美1、江口 尚1 (1. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構))

キーワード:農業AI、データベース、農業研究データ

昨今,研究データの有効活用による研究の加速化や新たな知の創造が強く求められている.そのため,各国研,大学では研究データ基盤の整備が進められており,我々,農研機構では農研機構統合DB(以下,統合DB)を構築し,2020年4月より運用を開始した.統合DBでは,農業に関する様々な研究データ(ゲノムや品種,病害虫や環境に関する情報)にFAIR原則に基づく共通メタデータを付けてカタログ化する.一方,自然科学特有の複雑に絡み合ったデータ間の関係をRDF(Resource Description Framework)やProperty Graph,またはRDB形式で記述し,統計分析や機械学習の適用を容易にする仕組みを提供している.特に,農業や環境など研究期間が長期に渡る研究データをより早いサイクルで分野横断的研究に繋げるべく,日常的に利用するファイルサーバーと研究データレポジトリを一体的に運用できる点を特徴としている.本稿では,研究データレポジトリの動向を概観した後,統合DBのシステム構成,農研機構共通メタデータを紹介し,今後の展望を示す.

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