2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-13 AIを人と社会の側から考える

[2Q5-OS-13b] AIを人と社会の側から考える (2)

2020年6月10日(水) 15:50 〜 17:10 Q会場 (jsai2020online-17)

福住 伸一(理化学研究所)、佐倉 統(東京大学)、松田 雄馬(合同会社アイキュベータ)

16:30 〜 16:50

[2Q5-OS-13b-03] ロボットイメージと社会受容性

〇福住 伸一1、佐倉 統2,1、神野 真理子3、稲垣 香澄3、澤 虹之介4、野田 夏子4、中川 裕志1 (1. 理化学研究所AIPセンター、2. 東京大学大学院情報学環、3. NEC、4. 芝浦工業大学)

キーワード:社会受容性、イメージ、ロボット

ロボットやAI技術の社会受容性を検討するために、これらのキーワードに対して、人がその関わり方やどのようなイメージを持っているかについて、経験や現在の立場との関係という観点から調査分析した。対象は、IT関連企業従業員268名と学生196名である。

IT関連企業従業員では、技術開発や製品開発に関わっている人が多い中、AIに関わる仕事をしていない、自分はAIに詳しくない、と回答している人が77%と多いが、ロボットのイメージはあくまでもツールだと回答している人が多かった。一方学生は工学系では詳しいかどうかについては企業従業員と同じぐらいであるが、ロボットのイメージが「ツール」という意見が減り、「友達」としているのが多いことがわかった。これらの結果はAIアシスタントのようなものを日常使っているかどうかによっても影響を受ける。

これらのことから、AIに詳しいと認識する率については、企業の従業員であろうと学生であろうとほぼ同率であるが、ロボットやAIに対するイメージは世代や職種によって多様である。従って、製品投入の際にはターゲットユーザグループがどのような背景を有しているかを見極める必要がある。

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