2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[2Q6-GS-10] 画像・音声: 画像解析と応用

2020年6月10日(水) 17:50 〜 19:30 Q会場 (jsai2020online-17)

座長:秋元康佑(NEC)

19:10 〜 19:30

[2Q6-GS-10-05] ドメイン適応を用いた自然テクスチャ画像の色-温度感関係の解明

〇寺島 裕貴1、Ho Hsin-Ni1、若松 滉太2、Kwon Jinhwan3,4、坂本 真樹3、中内 茂樹2、西田 眞也1,5 (1. NTT コミュニケーション科学基礎研究所、2. 豊橋技術科学大学、3. 電気通信大学、4. 京都教育大学、5. 京都大学)

キーワード:温度、色、ドメイン適応

わたしたちは、物体表面を見ただけでその温度感を思い浮かべることができる。赤は温かく青は冷たいという大まかな傾向が信じられているが、過去の研究は小さなサンプルサイズで単一素材を用いたものに限られる。本研究では、複数素材からなる比較的大きなサンプルを用いて色-温度間の定量的な関係を明らかにし、その素材依存性の有無を調べた。10素材1934枚の自然テクスチャ画像に対する温度感の心理評定を取得し、その温度評定の予測をLab色空間における特徴量の線形結合で試みた。素材依存性を捉えるため、特徴量空間はfrustratingly easy domain adaptationを用いて素材特異的な次元を追加した。L1正則化を用いた交差検証における予測精度は、色情報のみを用いた場合R^2=0.3程度、素材情報が既知の場合はR^2=0.6程度であった。また、選択された特徴量はほぼ全てが素材間に共通の特徴量であり、ab空間上では赤-青の軸に対応した。これらの結果は、物体表面の温度感知覚が低レベルの色統計量と強く関係していることを示すとともに、その関係には物体の素材に依らない普遍性があることを示唆している。

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