2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-23 臨床の知―厚い記述がもたらす知―

[3C5-OS-23b] 臨床の知―厚い記述がもたらす知― (2)

2020年6月11日(木) 15:40 〜 17:20 C会場 (jsai2020online-3)

諏訪 正樹(慶應義塾大学)、藤井 晴行(東京工業大学)、加藤 文俊(慶應義塾大学)

15:40 〜 16:00

[3C5-OS-23b-01] 「色」による作業の見える化と仕事の組織化:構造化知識をベースに

〇小早川 真衣子1、伊集院 幸輝2、須永 剛司3,4、西村 拓一2 (1. 千葉工業大学、2. 産業技術総合研究所、3. 東京藝術大学、4. 公立はこだて未来大学)

キーワード:デザイン、ファシリテーション

熟練者の高齢化を背景に,製造業では,退職や離職に伴い流出しがちな熟練者の知識を集約し,人材育成やヒューマンエラー防止に活用できる技術が求められている.特に,製造業の設計作業に必要な知識は,個々の仕様や他の設計者の設計状況に応じた判断を要するために説明が困難である.この問題は,個々の顧客に対する従業員の共同作業で成り立つサービス現場にも共通する.中でも,働き手の多様化や人手不足による分業化が迫る介護現場では,従来の方法のみでのサービスの質の維持・向上が困難になっている.個人や組織の知識の集結と共有・活用を各現場に合わせ効率化する支援が急務である.そこで,介護者のふり返りを促進する方法を探究し,看護の作業と仕事の見える化のための新しいツールと活動プログラムを設計した.ふり返りを通じて介護の誇りを醸成し,介護サービスの質を向上させることを目的としている.研究の結果,介護者が各自の「色」をもち記録業務に活用することによって,作業の見える化と仕事の組織化を実現する方法を見出した.本稿では,新たな仕組み「Care Dignity」を提案し,その探究の一部を報告する.

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