09:20 〜 10:00
[3J1-OS-9a-02] (OS招待講演)行動神経経済学とAI研究
キーワード:行動経済学、神経経済学、双曲割引
行動経済学は、人間の合理性の破れ(アノマリー)に関して、その心理学的要因や社会的インパクトを研究する分野である。この分野の起源はAI研究者でもあったハーバート・A・サイモンの「限定合理性」概念に由来している。一方、行動経済学から発展した神経経済学は、人間の合理性の破れを生み出している脳の仕組みに関して研究を行う分野である。この分野においては合理性の破れを生み出すバイアスを持った学習・推定のアルゴリズムを担っている脳の領域を特定し、そこで行われている神経計算や生物物理学的メカニズムを解明することを目的としている。
近年では、①量子情報科学や統計力学の手法を援用することが、認知科学の分野で行われており、行動経済学や神経経済学と合流しつつある。また、②量子光学や物理計算をもちいて人間の非合理性をモデル化し、工学実装するという意思決定IoTのアプローチのひとつも盛んになってきている。本講演では、行動経済学における3大アノマリー(プロスペクト理論、双曲割引、社会的選好)に関して、上記のような最近の研究潮流を紹介する。
近年では、①量子情報科学や統計力学の手法を援用することが、認知科学の分野で行われており、行動経済学や神経経済学と合流しつつある。また、②量子光学や物理計算をもちいて人間の非合理性をモデル化し、工学実装するという意思決定IoTのアプローチのひとつも盛んになってきている。本講演では、行動経済学における3大アノマリー(プロスペクト理論、双曲割引、社会的選好)に関して、上記のような最近の研究潮流を紹介する。
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