2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[3M5-GS-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: 状態推定 (2)

2020年6月11日(木) 15:40 〜 17:20 M会場 (jsai2020online-13)

座長:笠井俊信(岡山大学)

15:40 〜 16:00

[3M5-GS-12-01] 成人期発達障害者のためのセルフケアシステムにおける生活指標を聞き出す対話エージェントの開発

〇安田 健人1、清水 陽太1、神谷 晃1、白松 俊1、松永 結実2、村上 拓也2 (1. 名古屋工業大学、2. エスラウンジ)

キーワード:対話エージェント、セルフアドボカシー、Wikidata

発達障害者の方が生活していく上で,自分自身の行動特性を理解して他者に説明できる「セルフアドボカシー」と呼ばれるスキルが重要である.本研究では,行動特性の自己理解を支援するセルフケアシステムを開発している.具体的には,自己を理解する上で必要な生活指標(生活におけるルーティン)を導き出すための質問をする対話エージェントを開発する.想定するデバイスはスマートフォンである.自然な対話を行うには,ユーザが入力した生活指標の上位概念を理解する必要があるため,Wikidataを知識源として用いる.Wikidataに情報が無い場合は,問い返して上位概念を理解する.被験者実験により,ユーザの入力した生活指標を正しく分類できたかどうかを検証した.結果としてWikidata上に情報が存在しかつ適切な上位概念が付与されているものに関して,入力された単語そのものがある場合と主辞となる単語がある場合に分けたとき,前者に関して入力されたすべての単語の上位概念を正確に理解できたが,後者は7割ほどの精度となった.またWikidata上に情報がない場合ユーザへの問い返しでは9割の単語に上位概念を付与することに成功した.

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