[3P5-OS-16b] 暗黙知のモデル化と演算可能性 (2)

[3P5-OS-16b-01] テキストマイニングによる花柳界の地唄と上方唄の分析

京阪座敷音曲の中の舞踊的身体

〇前田 利之¹、矢島 ますみ² (1. 阪南大学、2. 明海大学)

キーワード：テキストマイニング、舞踊的身体、地唄と上方唄

本研究では、京阪独自の座敷を支える音曲や舞踊の歴史的発展の概略を明らかにし、そして、<舞踊唄>および<演奏唄>の約600-700曲のデータの整理、歌形式・唄内容の分類を行った後、テキストマイニング手法を用い“唄ことば”の視点から、京阪の座敷舞踊の世界観の特徴の抽出を試みた。
　結果として、吉村流３名、井上流２名、山村流の３つのクラススターにきれいに分類され、各流派が確固たる芸風（演目特徴）を持っていることを示すものであり、女性のみにて伝承してきた井上流、近年男性を家元としながらも女性舞を伝承してきた吉村流、そして歌舞伎の流れがある山村流、それぞれの独自性をもった芸風があることが確認された。