2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[3Rin4] インタラクティブ1

2020年6月11日(木) 13:40 〜 15:20 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[3Rin4-66] 臨床判断能力の向上を目指した口腔ケアの実践知学習システムの構築

〇小林 美亜1、島田 直哉1、小俣 敦士1、奈良 とみ子2、田中 とも江2、小野塚 優志1、神谷 直輝1、桐山 伸也1 (1.静岡大学、2.ケアホーム西大井こうほうえん)

キーワード:人間、口腔ケア、学び、臨床判断、クリティカルシンキング

看護・介護分野は、学習者はテキストや動画を通じて技術の手順や方法を習得する。しかし、臨床現場において、ケア者は、個々の状態に応じた適切なケアを実践するために、問題解決思考過程であるクリティカルシンキングを行っている。クリティカルシンキングは臨床判断として現れる。看護技術のマニュアルであるテキストや動画は、現況の理解に基づいた臨床判断が可視化されていない。そこで、本研究では、エキスパートの習熟した実践(グッドプラクティス)に基づいて、ケアの選択・実行に至る臨床判断プロセスモデルを構築し、学習者の臨床判断と比較することで、実践知を養うことのできる学習システム(実践知学習システム)の開発を試み、その効果を検証した。実践知学習システムの活用により、エキスパートと学習者の臨床判断の比較を通じ、学習者が何に気付くことができていて、何に気付けていないかが可視化されることから、学習者個人のレベルにあわせた現場の実践課題を導き出すことにつなげられると考える。また、この学習から得られた知識や技能を学習者の臨床場面と関連づけて探求することで、その知識や技能の向上と定着化に貢献することができるだろう。

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