[3Rin4-92] 不確定な対象の対話への導入方略
キーワード:対話分析、参照表現
日本語地図課題対話を用いて,特定の参照対象の相互認識過 程の定量的な分析を行った。具体的には,Clark and Wilers- Gibbs ら [Clark 86] が述べている’Installment noun pharase’ がどの程度使用されるのか,また,発話の途中で,聞き手がど のような応答をどの程度行っているかを調査した。その結果, 両者の地図に存在するランドマーク (共有条件) の場合は分割 提示をした際に聞き手からの応答が増えることが示された。一 方,会話参加者のどちらか一方の地図にのみ存在するランド マーク (有無条件) の場合は,発話の途中に無音区間を入 れても聞き手からの応答が増えず,発話途中の聞き手からの応 答が少ないことが分った。
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