2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-25 Affective Computing

[4F2-OS-25a] Affective Computing (1)

2020年6月12日(金) 12:00 〜 13:40 F会場 (jsai2020online-6)

熊野 史朗(NTT)、寺田 和憲(岐阜大学)、鈴木 健嗣(筑波大学)

13:20 〜 13:40

[4F2-OS-25a-04] 表情を入力とした感情の逆評価によるベイズ意図推論

〇寺田 和憲1、ドゥメル セルス2、グラッチ ジョナサン3 (1. 岐阜大学、2. US Army Research Laboratory、3. Institute for Creative Technologies, University of Southern California)

キーワード:表情、感情逆評価、ベイズ意図推定

意図は様々な行動を出力する起源として他者および自身に帰属される心的状態である.意図が多数の行動を出力すると想定されていることから,観察した行動から一意的に意図を推定することは難しい.しかし,人は日常的にこの問題を容易に解いていると思われる.我々は,人が意図と状況に対する表出表情に関する知識を持っており,その知識を利用したベイズ推論を逐次に行うことによって意図を推定していると考える.本研究では,まず,繰り返し囚人のジレンマにおいて用いられると考えられる知識として,意図と状況が与えられたもとでの感情の表出されやすさの確率を求めた.次に,繰り返し囚人のジレンマにおける意図推定実験を行った.意図推定実験の結果と知識を用いたベイズ更新によって得られた予測値を比較することで,人が知識を用いて意図推論していることの妥当性を検証した.実験結果によって,人が知識を用いてベイズ意図推論を行っていることのある程度の妥当性が確認されたが,より複雑なモデルを用いている可能性が示唆された.

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