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[4E2-OS-11b-02] 雑談対話システムにおけるユーザの許容範囲を考慮した多様な同調応答の検討
キーワード:対話システム、パラ言語情報、許容範囲、快-不快、破綻
現在、日本は高齢者の単独世帯が増えている。高齢者の単独世帯において、会話の頻度が低くなっている。会話の頻度が低くなることで健康の低下が懸念される。さらにコロナ禍において、外出自粛が求められ人と話す機会が減った。人と話す機会が減ることで、精神的な健康が損なわれている。このような対話相手の需要に音声対話システムの活用が期待される。雑談相手となる対話システムの役割の一つに心的状態の共有がある。ユーザが表出した心的状態に対して、ユーザが許容できないパラ言語情報での応答を対話システムがすることによって、ユーザの対話継続欲求が下がる問題がある。本研究は、このような破綻の問題の解決を目指す。我々はこれまでにユーザ発話へのシステム応答に対する許容範囲の存在を、一名の話者によるユーザ発話音声を用いて確認した。本稿では、ユーザ発話の話者を増やして許容範囲の存在を確認する実験について述べる。9名の話者によるユーザ発話音声を収録したうえで、収録された音声とシステム応答による汎用性の高い相槌を接続した音声刺激に対して、聴取評価実験を行い、多様なユーザ発話での許容範囲を調査した。
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